肩甲骨まわりのリンパマッサージ|巡りを整える4ステップ

外に出る機会が減ってから、体の調子が前とちがうと感じていませんか。次のような状態に心当たりがあるかどうか、読んでみてください。
ひとつでも当てはまるようでしたら、リンパの流れが滞っているのかもしれません。
リンパは体の中をたえず流れていて、そこが滞ると、いろいろな不調として表に出てきます。
靴下のあとがつくくらい足がむくむ、鎖骨のくぼみが見えにくい、下半身だけが太い。
こうした状態は、リンパがうまく流れていないときに出やすいものです。ほかにどんなサインがあるのかは、リンパの流れが悪いとどうなるかをまとめた記事でくわしくお伝えしています。
私たちの体は、もともと骨格に合った形でいるときがいちばん動きやすく、見た目もととのいます。
ところが、運動不足、食べすぎ飲みすぎ、睡眠不足、ストレスといったことが重なると、こりや疲れ、肌荒れとして出てきます。
そのままにしておくと、体調をくずしやすくなると考えられています。
ダイエットをがんばっても、リンパが滞ったままでは、かけた手間のわりに体が変わりにくいことがあります。
食事や生活習慣もふくめた進め方はリンパマッサージダイエットの記事にまとめましたので、あわせてご覧ください。
ここでは、ダイエットを始める前にやっておきたい全身のリンパマッサージのやり方を、順番にお伝えします。
リンパは免疫にかかわる仕組みで、体に入ってきた細菌やウイルス、がん細胞といった異物から体を守っています。
体じゅうに細かく分かれて広がっているリンパ管、その中を流れるリンパ液、流れてきたリンパ液をきれいにするリンパ節、それに胸腺や脾臓といった器官。これらをまとめてリンパ系と呼びます。
リンパ管は大きく二つに分けられます。皮膚の近くを流れる表在リンパ管と、筋肉の奥を流れる深部リンパ管です。
表在リンパ管は静脈に沿って走ることが多く、皮膚のすぐ下の組織にあります。深部リンパ管のほうは、体の深いところで動脈や静脈と一緒に走る太い管です。
これらのリンパ管は、途中でひざの裏や脚のつけ根にあるリンパ節に入ります。そこで、リンパ液にふくまれる老廃物と余分な水分の大部分が取り除かれます。
リンパは、細い管から太い管へと少しずつ集まっていきます。そして最後は、鎖骨のあたりにあるリンパ本幹という太い管に入り、静脈へ流れこみます。
取り除かれた老廃物がそのあとどこへ行くのかは、老廃物の行き先をたどった記事にまとめました。
リンパ管の内側には、静脈と同じように弁がついていて、逆流を防いでいます。
血液は心臓が送り出していますが、リンパを送り出す器官はありません。
リンパ管のまわりにある筋肉が縮んだりゆるんだりすることで、リンパは先へ送られていきます。
ですから、筋肉が凝って硬くなっていたり、体を動かす機会が減っていたりすると、リンパの流れも落ちます。
流れる方向や仕組みをもう少し知りたい方は、リンパの流れを図解で説明した記事をご覧ください。
滞りの原因は人によってちがいますので、流れが悪くなる原因を4つのタイプに分けた記事でご自分の傾向を確かめておくと、やるべきことがはっきりします。
体の表面から深いところまで順番にマッサージしていくと、細いリンパの流れまでととのい、体全体のめぐりが動きやすくなると考えられています。

リンパの流れが落ちていると、ダイエットをがんばっても体重が動きにくかったり、むくんだり、顔色がさえなかったり、下腹が出てきたりします。
体だけではありません。疲れが抜けにくい、ちょっとしたことでイライラする。気持ちの面に出てくることもあります。
同じ身長でも体型に差が出るのは、毎日の過ごし方のちがいが積み重なった結果です。
今の体になるまでに長い時間がかかったのですから、変わっていくのにも時間がかかります。
リンパは、寝ているあいだも静脈の流れにあわせてゆっくり動いています。
体を動かして筋肉を使えば、もっと動きます。反対に、同じ姿勢のまま過ごしたり、家の中だけで一日を終えたりすると、流れは滞り、老廃物もたまりやすくなります。
毎日の生活にリンパマッサージを入れていくと、たまっていた老廃物が出ていきやすくなり、血のめぐりもよくなって、滞っていたところが動き出します。
全身のマッサージを毎日続けていくと、こりや疲れが抜けやすくなり、体質そのものがととのっていくと考えられています。
むくみが強く出ている方はむくみをやわらげるセルフケアを、手足の冷えが気になる方は冷え性に向けたマッサージとツボ押しを先に取り入れると進めやすくなります。
小さな積み重ねが、健康と美しさを支えていきます。
今の体がどのくらいのレベルなのかを確かめておくと、どれくらいの期間続ければよいかの目安になります。当てはまるものがいくつあるか、数えてみてください。
当てはまったのが1〜3個だった方は、滞り度30%です
まだ流れはよいほうです。ここで油断すると、肌や体型の悩みが出てきやすくなります。気になるところを重点的にマッサージしていきましょう。短い期間でも体の変化を感じやすい状態です。
当てはまったのが4〜6個だった方は、滞り度60%です
体も心も、疲れがたまっているころではないでしょうか。あいた時間に音楽を聴いたり、お茶を飲んだりして、まず休んでください。そのうえで全身のマッサージを毎日続けていくと、気になっていた不調が落ち着いてくると考えられています。
当てはまったのが7個以上だった方は、滞り度90%です
ご自分でも滞りを感じているのではないでしょうか。体の内側からととのえていく必要がある状態です。まずはリンパのめぐりをつくって、そこから体重を落としていきましょう。何年もかけてたまってきた滞りですから、ととのうまでには長くかかることがあります。
まずは1か月、毎日続けてみてください。思い出したときにやるのではなく、一日の流れの中に組みこんでしまうと続けやすくなります。
「最近太ったな」と感じているとき、体の中では、病気とまではいえないけれど本調子でもない、という状態が起きていることがあります。東洋医学でいう未病に近い考え方です。
この状態は自覚が出にくく、ご本人が気づかないまま過ごしていることが少なくありません。
なかでも首のこりは出やすく、首がかなり凝っていると、その日の体調や体の重さにまで影響します。首のこりとリンパマッサージのつながりは、首こりを取り上げた記事でくわしくお伝えしています。
首のこりをご自分で判断するのは難しいので、LINEでできるチェックテストをご用意しました。下のバナーから、ご自分の首の状態を確かめてみてください。

やり方のコツと、控えていただきたいときがあります。手を動かす前に目を通してください。
こう動かすと進めやすくなります
こんなときは控えてください
気をつけていただきたい点をもっとくわしく知りたい方は、リンパマッサージの注意点をまとめた記事もあわせてご覧ください。
押す、さするといった手の使い方そのものは、リンパマッサージの手技を図解でまとめた記事でご確認ください。ここでは、全身をひととおり流す順番をお伝えします。
1 体の中心を押して、さすります

ひざを立てて仰向けになり、4本の指をみぞおちにあてます。そこから脚のつけ根まで、手の位置を少しずつずらしながらお腹のリンパを押していきます。次に、みぞおちから脚のつけ根までの体の前面の中心を、手を左右交互に動かしながら4本の指でさすります。最後に脚のつけ根を両手の4本の指で何か所か押し、そのラインに沿って外側から中心に向かってさすります。
2 おへその外側のラインを押して、さすります

おへそから指3本分だけ外側のラインを、胸から脚のつけ根まで、4本の指を立てて押していきます。同じラインを、今度は手を左右交互に動かしながら手のひらでさすります。お腹まわりだけを重点的にケアしたい方は、お腹に向けたリンパマッサージもご覧ください。
3 ひざの裏を押して、ふくらはぎをさすります

ひざの裏にある膝窩リンパ節を、両手の4本の指で押します。次に両手のひらをふくらはぎの裏側にあて、足首からひざに向かって手のひら全体でさすり上げます。
4 脚のつけ根を押して、太ももをさすります

両手のひらを重ね、脚のつけ根にある鼠径リンパ節に体重をかけて押していきます。次に、ひざから脚のつけ根までを、両手を交互に動かしながら手のひら全体でさすります。太ももが気になる方は、太ももに向けたマッサージを足していきましょう。
5 頭の重みを使って首すじを押して、さすります

手のひらの付け根を耳の下にあて、その上に頭を乗せます。頭の重みを利用して頸部リンパ節を押してください。手の位置を少しずつずらしながら、鎖骨のところまで押していきます。最後に4本の指で、耳の下から肩に向かってさすります。
6 鎖骨のまわりを押して、さすります

片側の鎖骨の上のくぼみを、反対の手の4本の指で押します。次に肩先から中央に向けて、鎖骨の上をさすります。続いて鎖骨の下を、中央からわきに向かって位置をずらしながら4本の指で押し、同じように中央からわきへさすります。
7 わきを押して、腕とバストをさすります

片手の4本の指で、反対側のわきの下にある腋窩リンパ節を押しましょう。次に片側のバストの上に反対の手のひらをあて、バストの丸みに沿って、中央を通ってわきまでさすります。最後に片手で反対側の手首をつかみ、手首から腋窩リンパ節に向かって、腕の表面を手のひらでさすり上げます。
8 背中からヒップラインを押して、さすります

背中から、背骨の下についている仙骨まで、手のひらで押していきます。次に手のひらで背中から腰、お尻の下までまっすぐさすり、そのあとヒップラインの丸みに沿って腰までさすります。最後に、脚、腕、お腹、背中と全身をまんべんなく軽くたたいて終わります。
ここでお伝えした方法は、渡辺佳子の著書「セレブなボディをつくる 体内リンパ ダイエット」から一部を抜粋しました。くわしい内容は書籍でご覧いただけます。
ダイエットを始める前にやっておきたい全身のリンパマッサージを、順番にお伝えしてきました。
リンパの働きがととのうと、免疫の面でも助けになると考えられています。
日々のストレス、疲れ、むくみ、冷えをその日のうちにリセットしていく。これを続けているうちに、体は少しずつ変わっていきます。
毎日続けるのが難しいときは、お風呂の時間に取り入れるやり方をおすすめします。
体が温まっているぶん手も動かしやすく、習慣にしやすくなります。リンパは筋肉が動くことで流れますので、軽い運動と組み合わせる方法もあわせてどうぞ。
セルフケアだけでなく施術も受けてみたい方は、ダイエットコースをご覧ください。手の動かし方や圧の強さをもう少しくわしく教わりたい方には、セルフケアコースもご用意しています。

この記事は、私たち銀座ナチュラルタイムが執筆と監修をしました。
銀座ナチュラルタイムは、銀座で30年つづく鍼灸リンパマッサージの治療院です。国家資格を持ち、臨床の経験を重ねた施術者が、お体の状態をていねいにうかがったうえで、お一人ずつに合わせて施術を組み立てます。
私たちが行っているのは経絡リンパマッサージという、東洋医学の経絡の考え方とリンパへのアプローチを合わせた方法です。
ダイエットのほかにも、首こり、腰の痛み、疲れが抜けないといったお悩みや、毎日のパフォーマンスを上げたいというご希望にもお応えしています。
総院長の渡辺佳子は、経絡リンパマッサージの創始者です。海外の書籍を含めて70冊以上の著書があり、監修した雑誌は1000誌を超えます。
「美は健康の最上級」という考えのもと、体重だけを追いかけるのではなく、体の内側からととのえていくダイエットを一緒に目指します。
体が変わったことで生活まで変わったとおっしゃる方を、私たちは何人も見てきました。
初めての方は、初診の方へのページから24時間ご予約いただけます。
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事 東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。 経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。