週に何度もジムへ通い、フォームも食事の中身も整えている。それなのに、脚の重さが夜まで残る、疲れが翌々日まで抜けない、可動域がある時期からほとんど伸びない。そんな停滞を感じている方は少なくありません。
このとき足りていないのは、多くの場合トレーニングの量ではなく、回復の設計です。
この記事では、銀座で30年、経絡リンパマッサージに向き合ってきた専門院が、筋トレとリンパマッサージをどう組み合わせるとよいのかを、受けるタイミングや頻度まで具体的にお伝えします。
トレーニングの成果は、休んでいる間に積み上がる

筋肉はトレーニング中に育つのではなく、そのあとの休息と栄養のなかで回復し、少しずつ強くなっていくと考えられています。運動・栄養・休養という三つの柱のうち、最も設計されないまま残りやすいのが、三つめの休養です。
分割法もPFCバランスも綿密に組んでいるのに、回復だけはお風呂と睡眠まかせ。そういう方は、実際とても多くいらっしゃいます。
筋トレは、体に負荷を「足していく」ケアです。足したものが体の中でうまく巡らなければ、疲れも余分な水分も、そのまま置き去りになります。リンパマッサージは、その置き去りになった部分を巡らせる側のケアとして働きます。方向が逆だからこそ、組み合わせる意味があるのです。
筋トレを続けている方に多い、めぐりの停滞サイン

ご来院される方のなかでも、日常的にトレーニングをされている方には、共通して挙がるお悩みがあります。次の4つです。
01脚と足首の重さが、夜になっても抜けない
下半身のトレーニングを行った日だけでなく、オフの日にも重さが残る。靴下のあとが深く残る。ふくらはぎは筋肉がついて硬いのに、押すと痛みが出る。筋肉量ではなく、水分と老廃物の停滞が関わっていることがあります。
02ストレッチを続けても、可動域が伸び悩む
肩関節や股関節の動きが、ある時期から広がらない。硬さの正体は筋肉そのものだけでなく、筋肉と筋肉の間、皮膚の下の層に滞りが重なっている場合もあります。
03疲れが翌々日まで残り、眠りが浅い
追い込んだ日ほど寝つきが悪く、夜中に目が覚める。トレーニング後は体が活動モードに傾いたままになりやすく、その状態が長引くと、休養の時間そのものの質が下がっていきます。
04追い込む時期ほど、体調が揺れやすい
食事量を絞っている時期に、冷え、肌の乾燥、お通じの乱れ、ちょっとした風邪が重なる。体は正直で、負荷が回復を上回ると、真っ先にめぐりのゆとりから削られていきます。
いずれも「不調」と呼ぶほどではないけれど、本調子でもない。トレーニングを頑張っている方ほど、この状態を自覚しないまま走り続けてしまいがちです。
筋トレとリンパマッサージが、相性のよい3つの理由

縮める運動に、ゆるめて巡らせる時間を返せる
筋トレは、筋肉を縮めて力を出す運動です。一方でリンパマッサージは、体をゆるめ、体液のめぐりを促していく手技です。負荷をかけた組織に対して、逆方向の時間を用意してあげることが、回復の土台になると考えています。
また、リンパ液は心臓のようなポンプを持たず、筋肉の動きや呼吸に押されてゆっくり流れています。トレーニングそのものはこのポンプを助けますが、使いすぎて硬くなった部分では、通り道のほうが細くなってしまうことがあります。
トレーニング後のだるさは、「乳酸のせい」ではありません
長らく、筋トレ後のだるさや筋肉痛は乳酸が溜まるせいだと説明されてきました。しかし現在では、乳酸はむしろエネルギー源として再び使われる物質であり、疲労の原因そのものではないと考えられています。
だるさや張りの背景にあるのは、負荷によって生じた微細な損傷とそれに伴う体の反応、細胞のすき間に増えた水分、そして自律神経の傾きです。つまり、体液が滞りやすい状態が重なっている時間帯にあたります。
だからこそ、この時期にめぐりを整える手を加えることには意味があると、私たちは考えています。なお、流れ出した老廃物がその後どこへ向かうのかは、リンパで流した老廃物はどこへ行く?で詳しくまとめています。
活動モードから、休息モードへ切り替えやすくなる
トレーニング直後の体は、交感神経が優位な、いわば戦っている状態です。ここから休息側へスイッチが戻らないままだと、眠りが浅くなり、回復の時間が削られます。
ゆっくりとした圧で全身をめぐらせていく施術には、呼吸が深くなり、体が休息側へ切り替わりやすくなるという側面があります。その日の夜の眠りが変わったとおっしゃる方は、実際に多くいらっしゃいます。感じ方には個人差があります。
いつ受けるのがいい?タイミング別の考え方

筋トレをされている方から最も多くいただくご質問が、受ける時期についてです。目的によって、適した時間帯は変わります。
トレーニング前
(当日)
軽く、短めに。体を温めて動きを出しておきたい場合に向きます。ただし直前に深くゆるめると力が入りにくくなることがあるため、強い負荷を扱う日は避けるのが無難です。
トレーニング直後
(〜数時間)
強い圧は避けてください。筋肉が張っている時間帯で、強くほぐそうとすると負担になりやすい状態です。受けるなら、やさしくめぐらせる程度にとどめます。
翌日〜2日後
最もおすすめのタイミングです。張りや重さが出そろい、体液も滞りやすい時期にあたります。回復を後押しする目的であれば、ここを選ぶと体感を得やすいと考えています。
オフ日・
デロード週
全身を整え直す日に。負荷を落としている週は、部分ではなく体全体のめぐりを見直す好機です。次のサイクルに向けて土台をつくる時間として使えます。
大会・撮影・
イベント前
初めての施術を直前に入れないこと。体の反応には個人差があります。大切な日から逆算して、少なくとも一度は前もって受けておかれることをおすすめします。
ご自宅でのケアと組み合わせる場合、ストレッチとの前後関係にも順番があります。詳しくはリンパマッサージとストレッチの正しい順番とやり方をご覧ください。
どのくらいの頻度で受けるとよいか

トレーニングの頻度によりますが、週2〜3回の運動を継続されている方であれば、2週間に1回程度を目安に来られる方が多くいらっしゃいます。
トレーニング量を増やしている時期や、食事を絞っている時期は、体の負担も大きくなります。そうした期間だけ週1回に間隔を詰め、落ち着いたら戻すという通い方も現実的です。
間隔をあけている期間は、お風呂上がりのセルフケアで補うと、状態を保ちやすくなります。手順はリンパマッサージの効果的な順番にまとめています。
受ける前後に気をつけたいこと

- 強い筋肉痛が出ている部位は、無理にほぐさず、痛みの出ない範囲にとどめます。「気持ちよさ」を超えた強さは必要ありません。
- 施術の前後は、いつもより多めに水分をとってください。常温の水や白湯を、少しずつこまめにが基本です。
- プロテインやサプリメントを利用されている方は、施術当日も普段どおりで構いません。特別に量を変える必要はありません。
- 施術当日のアルコールは控えめに。体の水分が失われやすく、めぐりの妨げになりやすいためです。
- その日のうちに高強度のトレーニングを予定している場合は、あらかじめお伝えください。強さと部位を調整いたします。
関節の強い痛み、腫れ、しびれ、熱感が続く場合は、めぐりの問題ではない可能性があります。我慢を重ねず、まずは整形外科などの医療機関にご相談ください。そのほかの注意点はリンパマッサージの注意点にまとめています。
それでも変わらないと感じるときは、首まわりを疑ってみる

ケアもトレーニングも続けているのに、疲れが抜けない、眠りが浅い、頭が重い。そうした状態が長く続く場合、体は「病気ではないけれど、本調子でもない」というところにいるのかもしれません。
その入口として私たちが重く見ているのが、首のこりです。首には自律神経の通り道が集まっており、ここが硬くなると、休息側へのスイッチが戻りにくくなると考えられています。回復が進まない状態が続けば、どれだけトレーニングを積んでも、成果は積み上がりにくくなります。
やっかいなのは、首のこりはご自身では気づきにくいという点です。肩や脚の張りは自覚できても、首は「こんなものだ」と思い込んでいる方がほとんどです。気になる方は、一度専門家の手で状態を確かめてみてください。
銀座ナチュラルタイムのリンパマッサージ

銀座ナチュラルタイムは、銀座で30年、経絡リンパマッサージに向き合ってきた鍼灸リンパマッサージ院です。国家資格を持つ施術者が、お体の状態をひとつずつ確かめながら手を当てていきます。
トレーニングをされている方には、種目や頻度、いまが増量の時期なのか調整の時期なのかまでうかがったうえで、その日の体に合わせた施術を組み立てます。日々のメンテナンスのしかたや、ご自宅でのケアの順番についても、施術のなかでお伝えしています。
施術は、男性も女性も同じメニュー・同じ料金でお受けいただけます。ジムに通われている男性のお客様も多く、腰の重さや脚の張りをきっかけにご来院されるケースが目立ちます。
その場のスッキリ感で終わらせず、トレーニングを続けられる体そのものを整えていく。それが、私たちがお手伝いできることだと考えています。
初診の方はこちらから24時間予約が可能です。

よくある質問
Q1. 男性でも受けられますか?
A. はい。男性も女性も、同じメニュー・同じ料金でお受けいただけます。トレーニングをされている男性からは、腰の重さや張りについてのご相談を多くいただきます。男性は筋肉がつきやすく、その分硬くなりやすいという性差もあると考えられています。詳しくはリンパマッサージは男性でも受けられますか?でお話ししています。
Q2. マッサージを受けると、トレーニングの成果が打ち消されませんか?
A. 施術によって筋肉が落ちる、といったことは考えにくいです。リンパマッサージは筋肉を壊す手技ではなく、体液のめぐりを促し、休息側へ導くための施術です。ただし、高重量を扱う直前に深くゆるめると、その日は力が入りにくく感じることがあります。強度の高い日の直前は避け、翌日以降に受けるのがおすすめです。
Q3. トレーニングをした当日に受けてもよいですか?
A. 受けていただけますが、強い圧は避け、やさしくめぐらせる施術にとどめます。張りが強く出ている部位は、翌日以降のほうが体も受け入れやすくなります。ご予約時に、その日の運動内容をお知らせください。
Q4. 食事を絞っている時期でも受けられますか?
A. はい。むしろ、体に負担がかかりやすい時期だからこそ、めぐりを保つことをおすすめしています。ただし空腹が強い状態での長時間の施術は、気分が悪くなることがあります。施術の1〜2時間前には、軽く召し上がっておいてください。
Q5. セルフケアだけでは足りませんか?
A. 毎日のセルフケアはとても大切で、続けている方ほど体の変化にも気づきやすくなります。一方で、膝の裏や鼠径部、鎖骨まわりなど、ご自身では届きにくい部分の滞りもあります。セルフケアを土台に、届かない深さを施術で補うという組み合わせが現実的です。
まとめ
筋トレとリンパマッサージは、体に負荷を足すケアと、それを巡らせるケアという関係にあります。方向が違うからこそ、組み合わせることで回復の設計が整っていきます。
受けるタイミングは、トレーニングの翌日から2日後が目安です。強度の高い日の直前は避け、オフ日やデロード週には全身を整え直す時間として使ってみてください。
トレーニングは続けているのに停滞を感じている、疲れが抜けない。そんなときは、体を休ませる側の設計を見直してみる時期かもしれません。ぜひ一度、銀座ナチュラルタイムにご相談ください。
銀座ナチュラルタイムは、銀座駅から歩いて1分のところで、経絡リンパマッサージと鍼灸を30年続けてきました。総院長の渡辺佳子は経絡リンパマッサージの創始者で、著書は70冊を超えます。
国家資格を持つ施術者が、脂肪が多めなのか、水分や老廃物がたまっているのかを手で確かめたうえで、その日の体に合わせて施術いたします。お尻の奥や、太ももの裏の深いところは、ご自分の手ではどうしても届きません。自分でやってみたけれど変わらない、どこを触ればいいのか分からない。そんなときは、一度ご相談ください。ダイエットを進めている方には、スリミングのコースもご用意しています。
巡りを整え、内側からきれいに。
初診の方はこちら LINEで予約する
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事
東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。
経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。