コラム

リンパで流した老廃物はどこへ行く?排出の道のりを銀座30年の専門家が解説

リンパマッサージで老廃物を流している女性
目次


リンパマッサージを受けたあと、「流した老廃物は、いったいどこへ行ったの?」と疑問に思ったことはありませんか。

むくみやだるさの正体である老廃物は、マッサージで“消える”わけではありません。体の中を通って、最終的に尿や汗として外へ出ていきます。

この道のりを知っておくと、施術後に水を飲む理由も、少しだるく感じる理由も腑に落ち、ケアの効果を最大限に引き出せます。

この記事では、銀座で30年、経絡リンパマッサージを提供してきた専門院が、老廃物の“行方”をやさしく解説します。

なお、リンパが流れる方向やしくみそのものについては、リンパの流れを図解|方向・仕組み・改善法で詳しくまとめています。あわせてご覧ください。

そもそも「老廃物」とは?体にたまるものの正体

リンパマッサージで老廃物を流そうとする女性

老廃物とは、体が活動する中で生まれる“使い終わったもの”の総称です。具体的には、次のようなものが含まれます。

  • 細胞が働いたあとに出る二酸化炭素や尿素、乳酸などの代謝副産物
  • 血管から染み出し、回収されなかった余分な水分
  • 古くなった細胞やたんぱく質の一部

これらは通常、リンパ液がゆっくり回収して運び出しています。

ところが、運動不足・冷え・長時間の同じ姿勢などで流れが滞ると、回収が追いつかず、むくみや重だるさとして体に現れます。

「なんとなくスッキリしない」という感覚の背景には、この老廃物の停滞があるのです。

流した老廃物が体の外へ出るまでの4ステップ

腎臓の濾過機能で、老廃物も体外に。

リンパマッサージで動き出した老廃物は、次の順序で体外へと向かいます。

ステップ1|リンパ管を通り、リンパ節でろ過される

老廃物を含んだリンパ液は、体のすみずみに張りめぐらされたリンパ管を通ります。途中にある“関所”のようなリンパ節で、細菌や不要物がこし取られます。

ステップ2|鎖骨の下で血液に合流する

全身をめぐったリンパ液は、最終的に鎖骨の奥にある「静脈角」という合流地点で血液に戻ります。

だからこそ、鎖骨まわりが詰まっていると全身の流れが滞りやすくなります。ここがリンパの“ゴール地点”です。

ステップ3|腎臓と肝臓でろ過・分解される

血液に戻った老廃物は、肝臓で分解され、腎臓でろ過されます。ここが実質的な“処理工場”です。

マッサージはあくまで回収を助ける役割で、最終的に体の外へ出す仕事は腎臓や肝臓が担っています。

ステップ4|尿・便・汗・呼気として排出される

ろ過された老廃物は、さまざまなルートで体外へ出ます。排出される割合の目安は次のとおりです。

排出ルート割合の目安
尿約75%
便約20%
約3%
呼気・爪・髪など約2%

このように、老廃物の大半は尿として出ていきます。マッサージ後に水分をとることがすすめられるのは、この排出をスムーズにするためです。

「流した老廃物」は本当に消える?よくある誤解

「リンパを流す」と聞くと、老廃物がその場で消えるようなイメージを持つ方が少なくありません。

しかし正確には、マッサージは回収を助けているだけで、老廃物そのものが分解・排出されるのは腎臓や肝臓を通ったあとです。

そのため、水分をとらず、体を動かさないままでいると、いったん動いた水分や老廃物が再び滞ってしまうこともあります。

「流した後にどう過ごすか」が、実はスッキリ感を左右する大切なポイントなのです。

リンパマッサージの後に起こる体の反応

施術後、一時的にいつもと違う体の反応を感じる方がいます。

当院でも、施術後によく聞かれる皆様の感想の中で、最も多く挙がる変化は次の3つでした。

  • トイレが近くなった・尿の色が変わった
  • 体が軽くなった一方で、少しだるさや眠気を感じた
  • のどが渇きやすくなった

いずれも数時間から1〜2日ほどでおさまる方がほとんどです。

トイレが近くなる・尿の色が変わる

回収された水分や老廃物が腎臓へ運ばれるため、施術後に尿の回数が増えたり、色が濃く感じられたりすることがあります。

水分を意識してとることで、排出がスムーズになります。

だるい・眠くなる

血流やリンパの流れが変化することで、リラックスが深まり、一時的にだるさや眠気を感じることがあります。

無理をせず、その日はゆっくり休むのがおすすめです。

のどが渇く

体が水分を必要としているサインです。常温の水や白湯を、こまめに少しずつ補いましょう。

ただし、強い痛み・発熱・数日たっても続く不調などがある場合は、体からの別のサインの可能性があります。

我慢せず、医療機関にご相談ください。

老廃物を“ためない・出しやすい”体をつくる習慣

ここからは、排出を後押しする毎日の習慣です。リンパの手技そのものより、「出す力」を底上げする視点でまとめています。

  • 水分をとる:1日1.2〜1.5リットルを目安に、常温でこまめに。排出の主役である尿量を保ちます。
  • 体を温める:湯船につかると血流がめぐり、老廃物の回収と排出が進みます。お風呂でのリンパマッサージもおすすめです。
  • ふくらはぎを動かす:歩く・つま先立ちなどで“第二の心臓”が働き、下半身にたまった水分が押し戻されます。
  • 深い呼吸をする:ゆっくりした腹式呼吸は、胸のリンパの通り道を刺激します。
  • 睡眠と減塩:横になっている間はリンパが流れやすく、塩分を控えるとむくみもたまりにくくなります。

セルフケアで出しきれないと感じたら、プロの手を

リンパの最終地点は、デコルテ。

毎日のケアを続けても、「夕方になると脚がパンパン」「首や肩の重さが抜けない」という方は、滞りが深いところにある場合があります。

実際に、デスクワーク中心の40代で、ご来院頂いた方は、ご自身での水分補給やストレッチを続けても「夕方の脚のむくみが取れない」とご相談にいらっしゃいました。

触れてみると、ふくらはぎだけでなく膝の裏のリンパ節にも滞りがあり、そこを中心に流すことで「久しぶりに靴がきつくない状態で帰れた」とおっしゃっていました。

感じ方には個人差があり、全ての方に同じ変化を保証するものではありませんが、セルフケアで届かない深さの滞りに対応できるのが、我々の施術のメリットでもあります。

銀座ナチュラルタイムは、経絡リンパマッサージを通じて、体の状態を一人ひとり確かめながら手を当てていきます。

銀座で30年、皆様と向き合ってきた経験から、単なるその場のスッキリ感ではなく、体と心を整え、めぐりやすい状態へ導くお手伝いをしています。

初診の方はこちらから24時間予約が可能です。

銀座ナチュラルタイムの予約はこちらから。

よくある質問

老廃物はどこにいくの?のよくある質問

Q1. 老廃物は何日くらいで排出されますか?

A. 回収された水分や老廃物の多くは、数時間から1〜2日ほどかけて尿などとして排出されていきます。水分をとり、体を動かすことで、この流れがスムーズになります。

Q2. マッサージ後にお酒を飲んでもいいですか?

A. アルコールは体の水分を奪い、排出の妨げになりやすいため、施術当日は控えめにするのがおすすめです。まずは水や白湯で水分を補いましょう。

Q3. 老廃物が出ると、どんな変化を感じられますか?

むくみが軽くなる、体が軽く感じる、めぐりがよくなり冷えを感じにくくなる、といった変化を実感される方が多くいらっしゃいます。感じ方には個人差があります。

Q4. 施術中や施術後に、体が痛みを感じることはありますか?

A. 滞りが強い部分は圧を感じやすいが、強い痛みが出るような施術はしておりませんので、ご安心ください。

まとめ

リンパマッサージで老廃物の排出を促進

リンパマッサージで流した老廃物は、リンパ管から血液、腎臓や肝臓を経て、最終的に尿や汗として体の外へ出ていきます。

マッサージは“回収を助ける”役割で、しっかり出しきるには、水分・温め・運動・睡眠といった毎日の習慣がかかせません。

施術後のだるさや尿量の変化は、老廃物が動き出したサイン。

上手に付き合いながら、めぐりのよい体を育てていきましょう。

より深い滞りが気になるときは、ぜひ一度、銀座ナチュラルタイムにご相談ください。

初診の方はこちらから24時間予約が可能です。

銀座ナチュラルタイムの予約はこちらから。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事
東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。