頭が重いと感じた時のリンパマッサージ

頭が重くて、つらい症状に悩む女性
目次

頭が重い(頭重感)のは、身体からのSOS!

頭が重い症状に悩まされる女性

睡眠を充分とっても 何となくスッキリしないとか、ふらふら・ふわふわしたり、なんとなく頭が重い感じがするという方はいませんか?

雨の日は特に頭が重いという方は必見です!

このコラムでは、頭が重い原因を東洋医学的に解説し、対処法として5分で簡単にできるセルフマッサージをご紹介します。

今すぐマッサージを実践したい方は、頭が重いときのセルフマッサージ法からお読みください。

頭が重い原因はなに?

頭が重い原因はなにですか?

頭が重い症状は東洋医学では「頭重感」と呼ばれ、よく現れる症状のひとつです。

この頭が重い症状の原因は、 痰湿(たんしつ)です。

痰湿について説明する前に、まずは東洋医学における健康な状態についてお話しします。

東洋医学における健康の定義

気血津液の相関図

東洋医学では、人体は気・血・津液(しんえき)という物質により構成され、生命活動を維持していると考えられています。 

そしてこの 気・血・津液は身体中を滞りなく流れ、過不足のない状態が健康であるとされています。この健康な状態は、六臓六腑の働きによって維持されています。

しかし、何らかの原因によって六臓六腑の働きが低下すると、気・血・津液に滞りや過不足が生じて不調として現れます。

気が滞ると「気滞(きたい)」、血が滞ると「血瘀(けつお)」というように名前が付きます。

痰湿(たんしつ)とは、 体内の水分である津液が滞った状態を指します。

痰湿の原因はなに?

痰湿が生じる原因には、季節や環境が大きく関わります。

  • 湿気の多い気候
  • 雨に濡れる
  • 多湿な住居

このような環境は、自然界の湿が体内に入り込み、津液の停滞を起こします。梅雨の時期があり、湿度の高い日本は、痰湿が生じやすい環境であると言えます。

また、 ストレスも痰湿の原因のひとつです。ストレスは六臓六腑へ悪影響を与え、不要な津液を排出する機能や、滞りなく流れる機能を妨げてしまいます。

痰湿による症状

痰湿が引き起こす症状は主に以下のものが挙げられます。

  • 身体の重だるさ
  • 頭の重い感覚
  • むくみ
  • 下痢

痰湿は慢性化しやすい特徴があります。そのため、早期のケアが重要です。

頭が重いのが続く人は半健康症候群かも

頭が重い、だるいなどの不快な症状が続いている人は、半健康症候群の可能性があります。

半健康症候群イラスト

半健康症候群とは東洋医学の未病という概念と西洋医学の病気の概念の中間にある、病気ではないけれど辛い状態のことを指す状態です。

半健康症候群は自覚があまり出づらく本人も気づかずにいることが多い状態です。

中でも首コリはその代表例で首がかなり凝っている状態 = 半健康症症候群であると言えるほど、日々の体調や身体の不調に大きな影響を与えています。

自分で首コリを診断するのは非常に難しいため、LINEで簡単にできる、チェックテストをご用意しました。下記のバナーをクリックしてぜひご自身の首の状態を調べてみてください。

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頭が重いときの対処法

頭が重くて、首を支える女性それでは、頭が重いときはどのようなケアをすれば良いのでしょうか?

私たちがおすすめする対処法はリンパマッサージです。

リンパマッサージは体表面をさすることによってリンパや血液の循環を促進させます。また、ツボを刺激することによって、ツボから繋がる臓腑へアプローチすることができます。

リンパマッサージで津液の滞りを改善し、頭が重い不快な症状を改善しましょう!

頭が重いときのリンパマッサージのやり方

頭が重い時に行うセルフケア

それでは、頭が重いときにおすすめのリンパマッサージ法をご紹介します。

今回は5分で簡単にできるメニューを作成しましたので、ぜひ毎日続けてみてください。

リンパマッサージの基本手技についてはこちらをご覧ください。

※症状がひどい場合、ケアをしても効果がない場合は専門家に相談してください。

  1.   頭全体をさする(1分)頭全体をさするマッサージ両手を軽く握り、第2関節のあたりを頭にあてる。前後に大きく動かし、頭全体をさする。

  2.   頭全体を押す(1分)頭全体を押すマッサージ左右の手の全ての指先を、頭全体をつかむようにあてる。少しずつずらしながら、頭全体を押す。

  3. 首の前面をさする(1分)首の前面をさするマッサージあごを少し上げ、首の前面を軽くにぎるように手のひらをあてる。手を左右交互に動かしながら、鎖骨に向かってさすり下ろしていく。

  4. 首の側面と後ろをさする(1分)首の後ろ側をさするマッサージ両手でこぶしを作り、第2関節あたりを首の側面にあて、耳下から肩先までさすり下ろす。首の後ろも同様に、髪の生えぎわから首のつけ根までさすり下ろす。

  5. みぞおちから鼠径部までさする(1分)お腹をさするマッサージ両手のひらをみぞおちにあてる。左右交互に鼠径部までさすり下ろす。手のひらがお腹にしっかりと密着するようにして行う。
    ※腹部には津液代謝やストレスに関わるツボが多くあります。

これらのセルフケアは渡辺佳子総院長の著書はじめての経絡リンパマッサージセルフケア完全版から一部抜粋いたしました。より詳しいセルフケアの方法は、著書をご参考になさってください。

実際にやってみた感想

実際に頭が重く、辛かった時にリンパマッサージを実践してみた感想です。
ちょっとしたポイントもお伝えしますので、ぜひご参考になさってください!

まずは頭全体を指の関節を当てさすります。どこをさすっても気持ちが良い!1分さすっただけで頭皮の血流が良くなり、滞りが解消されていくようなスッキリ感があります。

続いて頭全体を指先で押します。爪は立てずに指の腹を使って押すのがポイントです。頭には多くのツボが存在します。額のあたりから、側頭部、後頭部、頭頂部までまんべんなく刺激しましょう。徐々に気持ちが落ち着いてきて、リラックスすることができます。

続いて首の前面、側面、後面をさすります。滑りが良いようにオイルを用いて行うのがおすすめです。首こりも気になっていたので、首周りのマッサージはとても気持ちが良いです。短時間のマッサージですが、顔の血色が良くなった気がします。手でこぶしを作り行う手技のポイントは、手の中に空洞ができるくらい優しく握ることです。首はデリケートな部分なので、優しく心地よくマッサージしてくださいね。

最後にお腹をさすります。お腹には津液代謝やストレスに関わるツボが多く存在します。ゆっくりと深呼吸しながら行うと腹部のリンパの流れを促進するので更に嬉しい効果が。お腹のマッサージの気持ちよさと深呼吸の心地よさで、このまま眠りにつきたい程にリラックスできました。

短時間のマッサージですが、頭のスッキリ感と、顔の血色の良さを感じました。顔のお手入れは良くしますが、頭や首のケアも大事だと改めて実感しました。

頭が重いという症状をお持ちの方は、お顔のくすみや目の下のクマなど美容面でもお悩みの方が多いと思います。不快な症状を改善しながらキレイになれるリンパマッサージをぜひお試しいただきたいです。

頭が重いときは、津液を巡らせるリンパマッサージでケアしてみましょう。

頭の重い症状がなくてって、喜ぶ女性

頭が重いという症状は、東洋医学では痰湿が原因とされています。痰湿は慢性化しやすい特徴があるため、早期のケアが重要です。

リンパマッサージは体表面をさすることで、リンパや血液循環、臓腑へアプローチすることができます。津液を滞りなく巡らせることによって、頭が重い不快な症状を緩和させます。

短時間でも良いので、毎日継続してセルフケアを行ってみてください。リンパマッサージで気・血・津液が滞りなく巡る、健康で美しい身体を手に入れましょう。

プロのリンパマッサージを体験しませんか?

この記事は私たち銀座ナチュラルタイムが執筆•監修しました。

銀座ナチュラルタイムは銀座で25年の歴史を持つ鍼灸リンパマッサージ治療院です。

頭が重い時にリンパマッサージを受ける女性

豊富な臨床経験と国家資格を持つ先生があなたのお身体の悩みを根本からヒアリング、オーダーメイドの施術で、解決まで導きます。

頭が重い症状や、体がだるい、首が凝っているなどの症状の改善だけでなく、ダイエットや、むくみ、キレイを目指すためのプログラムも同時に行うなど、 様々なニーズにお応えします。

総院長の渡辺 佳子は書籍70冊、監修書籍1000冊を超える経絡リンパマッサージの第一人者。

美は健康の最上級 というコンセプトのもと、治療指針を設計します。「身体が変わることで、人生が変わった!」とおっしゃる、患者様を私たちはたくさん見てきました。

是非あなたも銀座ナチュラルタイムの治療で人生を変える体験をしてください。

初診の方はこちらから24時間予約が可能です。

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あなたにお会いできることを心よりお待ち申し上げております。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。