【プロ監修】腰痛をマッサージで和らげる、東洋医学的なセルフケア方法

目次

腰痛をマッサージで改善するメソッド

腰痛がつらくて腰をマッサージしている女性

慢性的な腰痛の原因は、運動不足・筋力の低下・筋肉の過緊張などによる血行不良にあります。

そっと、自分の腰を触ってみてください。片側だけ、もしくは両側の腰が硬くなっていませんか?

血行不良は筋肉の柔軟性を低下させ、コリを生じさせます。そして筋肉が硬くなると姿勢が悪くなり、メンタルが落ち込み、より一層コリが固まってしまう…という悪循環を生んでしまうのです。

しかし、実のところ腰はとてもデリケートな部位。肋骨を持たず、骨格は背骨のみのため、プロのセラピストでも細心の注意が必要なマッサージ部位なのです。

そのため、硬いからといってご自身の指でぐいぐい強く押してしまうセルフマッサージは逆効果。マッサージでコリを取るつもりが、逆にギックリ腰になる場合もあります。

そこで今回は、安全に、腰痛を改善するセルフマッサージを東洋医学の面からご紹介します。

東洋医学の特徴は、「本治法」といって、一時的な緩和ではなく根本からの治療を視野に入れる点にあります。東洋医学マッサージを取り入れることで、腰痛の「本治」を目指しましょう!

腰痛の東洋医学的なとらえ方

腎経の経絡図

腰痛の原因は腰部の血行不良にあります。血行不良のことを、東洋医学では「不通則痛」または「不栄則痛」といい、気や血の巡りが悪くなると痛みが生ずると考えます。

また、腰痛は肩こりに比べると、歳を重ねれば重ねるほど悩む方が増える症状です。加齢による筋力の衰えや、運動不足による柔軟性の低下が腰痛を引き起こすのです。加えて、東洋医学では、腰部は「腎」と深い関係にあるとされています。

「腎」というのは、イコール腎臓のことではありません。

東洋医学の概念である「五臓六腑」の一つであり、両親から受け継いだ生命力を蓄え、発育や生殖に深く関与する臓腑です。加齢によって腰が痛む、髪が抜ける、骨が弱くなる、疲れやすくなるなどの現象は、この「腎」の気が弱まるためなのです。

そのため、東洋医学において、腰痛は単に腰部の筋肉を対象にするだけではなく、「腎」のケアが必要不可欠!

どれだけ腰部の筋肉を解してもらっても、数日後には元に戻ってしまう…そんな方は、特に「腎」のケアが必須です。

「腎」は生気や活力を司る臓腑。そんな「腎」をセルフケアすることで、腰痛以外にも、髪のツヤや肌色改善などの副効果も得ることができるでしょう。

腰痛のマッサージのツボは膝下にあり!
ツボで腰痛が改善する理由

腰痛改善の為に足のマッサージをする女性

腰痛のセルフマッサージと聞くと、腰部のマッサージをイメージするかもしれません。

勿論、痛む箇所をマッサージするのも効果があります。しかし直に目で確認できない背面側は、自分でマッサージするのが難しい部位です。腰部のマッサージに集中しすぎて、今度は肩がこってしまった…という方も。

そこで今回ご紹介するのは、腰痛に効果的なツボです。ツボのことを、東洋医学では「経穴(けいけつ)」と呼びます。

経穴は、特に肘から先、膝から下にたくさんあります。それぞれの経穴は縦につながっており、体幹部や顔面部・頭部の経穴までひと繋ぎになっています。この経穴を結んだ線のことを、「経絡(けいらく)」と呼びます。

経穴と経絡の関係は、駅と路線に例えるとわかりやすいでしょう。

この関係を利用して、膝から下の経穴を押して刺激することで、腰部とつながっている経絡までも流していきます。

足から腰部、そして背部につながっている経絡は「膀胱経」と呼ばれています。先ほどご紹介した「腎」と「膀胱」は、東洋医学では表裏の関係にあります。

東洋医学では「腎経」と「膀胱経」の両者をケアすることで、腰痛改善の治療をしていきます。

また、ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれています。

これはふくらはぎの筋肉の収縮が、足の血流に深く関与し、心臓と同様にポンプの役割を果たしているためです。ふくらはぎの硬さは、足だけでなく全身の血流を低下させます。逆にふくらはぎの筋肉がふかふかに解すと、本来のポンプとしての役割を果たし、全身の血流を改善することができます。

腰部の血流改善も例外ではありません。

ふくらはぎ、すなわち膝から下の部位をマッサージすることは、東洋医学・西洋医学両方の面から、腰痛に効果的だといえます。

腰痛を改善するマッサージのやり方

それでは実際に、腰痛のためのセルフマッサージの手順を紹介していきます。

マッサージを行うための手技については、リンパマッサージの基本手技をプロが徹底解説も参考になさってください。

1. 腎経のマッサージ(左右各1分)

腎経をさするマッサージ

足のくるぶしの内側から、膝の内側をマッサージ。両手の手のひらを交互につかって、さすり上げていきます。余裕のある方は、膝の内側を通って、さらに足の付け根の内側までマッサージしてもOK。

2. 膀胱経のマッサージ(左右各1分)

膀胱経をさするマッサージ

足首の裏側から、ふくらはぎ、膝裏、太ももの裏側を通って、お尻の付け根に向かってさすり上げていきます。この時、親指以外の4本の指を使って、両手で左右交互にマッサージしていきましょう。

3. 腎経のツボ押し(左右各1分) 

腎経のツボ(陰谷)を押すマッサージ

腎経の経穴のひとつ「陰谷(いんこく)」を押していきます。場所は、座って膝を曲げたときに、膝裏の内側に2本の筋が触れるでしょう。この2本の筋の間のへこみが、「陰谷」です。軽く膝を曲げて、両手の親指を重ねて、ゆっくりと押していきましょう。

ツボ押しの強さは、強すぎはNG。「気持ちいい」と感じる強さで押していくのがベストです。

ここで紹介したセルフケアの方法は、渡辺佳子の著書「“カラダの流れ”をよくしてきれいになる!―朝5分でスッキリ 「経絡リンパマッサージ」の秘密から一部抜粋して紹介しております。より詳しい内容は書籍をご覧ください。

 まとめ

腰痛をマッサージで治して、よくなって喜んでいる女性

いかがでしたか?

ぜひ、簡単で短時間でできる腰痛改善のセルフマッサージを、日常生活に取り入れ、腰痛改善を目指してください。

もしもこのマッサージで全く効果を感じられない場合は、腰痛の症状が重い可能性もありますので、当院の専門セラピストにご相談ください。一緒に腰痛の根本治療をしていきましょう!

慢性的な腰痛の根本治療には、プロのマッサージもおすすめ

足のマッサージを行うプロの施術家

銀座ナチュラルタイムでは、施術をせずに、ご相談だけを承るコース"初診おまかせコース60分"もご用意しております。

お身体の状態を把握し、専門家の目から、何が原因となっているのか、しっかりと見極めた上で、根本的な解決が実現できるようにご提案させて頂きます。

あらゆる症状は、身体からのSOSです。慢性的になっている症状は、時としてわかりにくくなるもの。

つらい腰痛をそのまま放置せず、毎日のセルフケアと、専門的なアプローチで、解決しましょう!

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。