お腹痩せリンパマッサージのやり方|下腹と脇腹の手順を専門家が解説

お腹の肉が気になる女性
目次


「去年はけていたパンツが、お腹のあたりだけきつい」。そう感じてこのページを開いてくださった方が多いと思います。お腹は、体の中でもいちばん変化に気づきやすいところです。ただ、お腹が出て見えるからといって、脂肪が増えたとはかぎりません。

ここではまず、お腹が変わって見える理由を2つに分けてお話しします。そのうえで、自宅でできるリンパマッサージのやり方を、手の使い方から順にご紹介します。

お腹痩せのためのリンパマッサージ

お腹が出て見える理由は、大きく2つに分かれます

お腹に脂肪がついて困っている男女

1つめは、脂肪が増えている場合です。女性に多いのは、皮膚のすぐ下につく皮下脂肪です。

内臓や骨を守ったり体温を保ったりする働きがあるので、減るまでに時間がかかると言われています。

男性に多いのは内臓のまわりにつく脂肪で、こちらは食事の中身を見直したり体を動かしたりすると、比べて変わりやすいとされています。

2つめは、水分や老廃物がたまって、お腹が張って見えている場合です。

食事の量を減らしても、運動をしても変わらないという方は、こちらが混じっていることがあります。

どちらなのかは、お腹を軽くつまんでみると見当がつきます。

指でつまめる厚みがあるとき

脂肪が多めだと考えられます。食事と運動を見直しながら、あわせてマッサージで巡りを整えていきます。

つまみにくくて張っているとき

水分や老廃物がたまっている可能性があります。リンパマッサージで動かしてあげたい状態です。

両方が重なっている方も、実際にはとても多いです。銀座で30年、施術を通じて感じるのは、年々脂肪が多めのパターンが増えている感じがします。

リンパの流れが滞ると体にどんなことが起きるのかは、リンパの流れが悪いとどうなるかで7つのあらわれ方に分けて説明しています。

リンパマッサージそのものの仕組みから知りたい方は、リンパマッサージとは何かをまとめたページもあわせてご覧ください。

施術の現場から

お腹まわりのご相談でいちばん多いのは、「そんなに食べていないのに、ここだけ変わらない」というお声です。実際に触らせていただくと、脂肪というより張っているだけ、という方が少なくありません。

それから、お腹が硬い方は、たいてい背中と脚の付け根も硬くなっています。お腹だけをもんでも変わりにくいのは、そのためだと考えています。体感ではありますが、脚と背中をさきに流してからお腹に入ると、終わったあとのお腹のやわらかさが違います。

銀座ナチュラルタイム 総院長 渡辺佳子

まずは、手の使い方を4つ覚えてください

リンパマッサージで使う手の動きは、そんなに多くありません。次の4つを覚えれば、お腹のケアはひととおりできます。いきなりお腹で試さず、腕や脚で感覚をつかんでから始めると分かりやすいです。

手のひらでさするリンパマッサージ

手のひらでさすります

手のひら全体を肌にぴったりつけて、すべらせるようにさすります。マッサージの始めと終わりに行います。

親指で押すリンパマッサージ

親指で押します

息を吸いながら親指をあて、吐きながらゆっくり押します。吐ききったところで3秒から5秒そのままにして、また吸いながら力をゆるめます。

つかんでもむリンパマッサージ

つかんでもみます

指先ではなく手全体でつかんで、やわらかくもみます。硬くなっているところや、冷たいところに使います。

軽くたたくリンパマッサージ

軽くたたきます

手のひらを軽くくぼませて、気持ちいいと感じる強さでリズムよくたたきます。仕上げに使います。

それぞれの手の形をもっと細かく見たい方は、リンパマッサージの正しいやり方で図解しています。

お腹痩せのマッサージは、この3つをやってみてください

お腹まわりのリンパマッサージ

おへそから下の、下腹部から始めます。3つを続けて1セットとして、1セットから5セットくり返してください。5分くらいかけて、お腹がじんわり温かくなってきたら、そこでやめて大丈夫です。

1

下腹部を、横に大きくさすります

下腹部を横にさするマッサージ

右手を左のわき腹にあてて、右へ引くように下腹部を大きくさすります。次は左手を右のわき腹にあてて、左へ引きます。左右10回ずつ行ってください。

2

お腹をつまんで、もみほぐします

お腹をつまんでもむマッサージ

親指とほかの4本の指でお腹をつまみ、右手と左手を互い違いに動かしてもみます。下腹部をまんべんなく、少しずつ場所をずらしながら行ってください。つまんだあとに痛みが残るようなら、力が強すぎます。

3

下から上へ、引き上げるようにたたきます

下腹部を下から上へたたくマッサージ

両手を軽くくぼませて、下から上へ引き上げるように下腹部をたたきます。強くたたく必要はありません。音が軽く鳴るくらいで十分です。

脇腹とウエストも、あわせて動かしていきましょう

お腹の前側だけを触っていても、ウエストのくびれは変わりにくいです。下腹部のあとに、次の3つを足してください。ここは冷えの影響を受けやすいので、体が温まっているときに行うとやりやすくなります。

1

体をひねりながら、わき腹をさすります

体をひねりながらわき腹をさするマッサージ

上半身を左右にひねりながら、手と反対側のわき腹を横に大きくさすります。左右5回ずつです。座ったままより、立って体ごと動かすほうがやりやすいです。

2

横になって、ウエストの脇をもみます

ウエストの脇をもむマッサージ

横向きに寝て、ウエストの脇を両手で包み、左右の手を互い違いに動かしてやさしくもみます。左右5回ずつ行ってください。

3

お腹全体を、下から上へたたいて終わります

お腹全体を下から上へたたくマッサージ

手を軽くくぼませて、お腹全体を下から上へたたきます。くびれのあたりは、少していねいに行ってください。

冷えとこりとむくみが重なると、皮膚の表面がでこぼこして見えることがあります。その状態について詳しく知りたい方は、セルライトとリンパマッサージのページをご覧ください。

ここでご紹介した手順は、渡辺佳子の著書「即効!ナチュラル・ダイエット スリムになる!リンパマッサージ」から一部を抜き出してまとめました。より詳しい内容は書籍をご覧ください。

順番と時間を意識すると、変わりやすくなります

全身の主なリンパ節の位置を示した図

リンパは、手足の先から体の中心に向かって集まってきます。脚の付け根、わきの下、鎖骨のあたりに、その集まる場所があります。

ですから、お腹だけを触るより、足元から順にさすり上げてからお腹に入ったほうが、体はゆるみやすくなります。

時間があるときは、足の裏、ふくらはぎ、太もも、背中、腕の順に流してから、お腹に取りかかってください。

全身をどう流すかは、リンパマッサージを自分でやるための基礎知識で9つのステップに分けてまとめています。

行うタイミングは、お風呂上がりなど体が温まっているときがおすすめです。

湯船につかりながら済ませたい方には、お風呂でできるリンパマッサージのやり方を部位別にまとめたページがあります。

お腹だけでなく、太ももや二の腕も気になるというご相談もよくいただきます。

太ももは前側と内側で硬さの出方が違うので太ももを細くするマッサージを、二の腕は肩やわきの下のこわばりとつながっていることが多いので二の腕のマッサージを、それぞれ参考にしてください。

マッサージを控えたほうがいい日もあります

  • 熱があるとき、体調がすぐれないとき、けがや病気があるときは行わないでください。
  • 妊娠している方、妊娠している可能性がある方は、お腹への刺激を避けてください。
  • 食後2時間以内と、お酒を飲んだあとは控えてください。
  • 皮膚に傷や湿疹があるところには、触れないようにしてください。

途中で痛みや気持ち悪さを感じたら、すぐにやめてください。強く押すほど、長くもむほどよいというものではありません。

やりすぎるとどうなるかは、リンパマッサージのやりすぎについてのページで説明しています。

お腹の痛みが続くとき、急にお腹が張ってきたときは、マッサージではなく医療機関を受診してください。

よくいただくご質問にお答えします

Q毎日やっても大丈夫ですか。

お腹をさする程度でしたら、毎日行っていただいて構いません。ただし、もんだあとに痛みが残るときは、1日か2日あけてください。毎日行うときの考え方は、リンパマッサージは毎日やってもいいのかを扱ったページにまとめています。

Qどのくらい続けると変わりますか。

お腹の張りが軽くなったというお声は、数日で聞くことが多いです。ただ、脂肪の量そのものが変わるまでには時間がかかります。体感ではありますが、食事と運動を並行しながら1か月から3か月ほど続けている方が、体つきの変化を実感されています。

Qオイルやクリームは使ったほうがいいですか。

手が肌の上をすべりやすくなるので、乾いた肌をこするよりも負担が減ります。どれを選べばよいか迷う方は、マッサージオイルの選び方を参考にしてください。

Qマッサージだけで体重は落ちますか。

マッサージだけで体重が落ちるとは、私たちは考えていません。たまっていた水分が動いてお腹が軽くなることはありますが、脂肪を減らすには食事と運動が要ります。この関係については、リンパマッサージとダイエットの関係で正直にお話ししています。

お腹まわりの巡りは、銀座で整えることもできます

銀座ナチュラルタイムは、銀座駅から歩いて1分のところで、経絡リンパマッサージと鍼灸を30年続けてきました。総院長の渡辺佳子は経絡リンパマッサージの創始者で、著書は70冊を超えます。

国家資格を持つ施術者が、お腹まわりが硬いのか張っているのかを手で確かめたうえで、その日の体に合わせて施術いたします。自分でやってみたけれど変わらない、どこを触ればいいのか分からない。そんなときは、一度ご相談ください。ダイエットを目的にした方向けには、スリミングのコースもご用意しています。

巡りを整え、内側からきれいに。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事
東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。