膝が痛いときのマッサージ|内側・外側・こわばり別のやり方を専門家が解説
「体重は落ちたのに、太ももの外側のでこぼこだけが残っている」。ダイエットを続けている方から、いちばん多くいただくご相談です。
セルライトは、体重計の数字とは少し別のところに残ります。ですから、食事を減らしても、走っても、そこだけ変わらないということが起こります。がんばり方が足りないわけではありません。
このページでは、セルライトが落ちにくい理由を先にお話ししたうえで、太もも・お尻・お腹のリンパマッサージのやり方を順にご説明します。
銀座で30年、経絡リンパマッサージを続けてきた立場から、マッサージでできることとできないことも正直にお伝えします。

セルライトは、大きくなった脂肪細胞のすき間に、水分や老廃物がたまり、そのまわりの繊維が硬くなって、皮膚の表面がでこぼこして見える状態だと考えられています。太もも、お尻、お腹、二の腕といった、皮下脂肪の厚いところに出やすいものです。
つまり、脂肪とたまった水分・老廃物という、性質の違う2つが重なっています。ここが、ダイエットとの相性の悪いところです。
食事を見直して体重が落ちると、脂肪は少しずつ減っていきます。けれども、たまった水分や老廃物、硬くなった部分は、体重が減るのと同じようには動いてくれません。細くはなったのに表面のでこぼこだけ残る、という状態はこうして起こります。
セルライトが気になる部分に、こんな特徴はありませんか
つまむと、表面にでこぼこが浮き出てくる
手を当てると、まわりの皮膚より少し冷たい
押すと、鈍い痛みや重さを感じる
3つとも当てはまる方は、脂肪よりも、巡りが滞っているほうの割合が大きいかもしれません。リンパの流れが悪いときに出やすいサインもあわせてご確認ください。

食事の量を減らすと、体重は落ちます。ただ、極端に減らすと筋肉量まで落ちてしまい、体が冷えて、巡りはむしろ悪くなりやすくなります。
体は細くなったのに、触った感じは前より硬い。そういう方を、銀座での施術のなかでたびたびお見かけします。
体重を落とす作業と、たまったものを流す作業は、別々のものだとお考えください。役割を分けると、こうなります。
食事の見直し
脂肪そのものを減らしていく土台の部分です。これがないと、体積は変わりません。
運動・筋トレ
熱を生み、脚を動かすポンプの働きを取り戻します。筋トレとリンパマッサージの組み合わせ方もご参考になさってください。
リンパマッサージ
たまった水分や老廃物を流し、硬くなったところをゆるめる部分を受け持ちます。
この3つは、どれかがどれかの代わりになるものではありません。ダイエットがうまく進まない方の多くは、3つめが抜けています。
逆に、マッサージだけをがんばっている方は、1つめと2つめが抜けています。リンパマッサージと体重の関係については、リンパマッサージで痩せるのはなぜかのページで、もう少し詳しくお話ししています。

同じ「セルライトが気になる」でも、状態には幅があります。目安として、次のように分けて考えています。ご自身がどのあたりか、太ももを軽くつまんで確かめてみてください。
見た目には変化がなく、強くつまんだときだけ、うっすらでこぼこが出る状態です。
軽くつまむだけででこぼこが出ます。夕方になると、脚が重く感じられることが増えます。
立っているだけでも表面のでこぼこが見え、触ると冷たく、押すと鈍く痛みます。
皮膚全体が硬く、つまむこと自体がしづらい状態です。ここまでくると、ご自身のケアだけでは時間がかかります。
段階1と2でしたら、セルフケアで触り心地が変わってくる方が多くいらっしゃいます。段階3から先は、まず硬さをゆるめるところから始める必要がありますので、無理に強くもまず、専門家の手も借りながら進めてください。

期待をしていただきたいところと、していただかないほうがよいところを、分けてお話しします。
お手伝いできること
お約束できないこと
体感ではありますが、毎日続けてくださった方から「触った感じがやわらかくなった」「夕方の重さが減った」というお声をいただくことが多く、見た目の変化はそのあとから、ゆっくりついてくることが多いように感じています。数日で判断せず、1か月ほどの単位でご覧ください。

1つめは、体が温まっているときに行うことです。入浴中か、お風呂上がりが向いています。硬いところは冷えていることが多く、冷たいまま強くもんでも、痛いばかりでゆるみません。浴室で行う手順はお風呂でのリンパマッサージのやり方にまとめています。
2つめは、オイルかクリームを使うことです。乾いた肌の上をこすると、摩擦で皮膚を傷めます。香りの好きなものを選んでいただくと、続けやすくなります。
3つめは、末端から体の中心に向かって、一方向に動かすことです。指先の力ではなく、手のひら全体を密着させて、体重を乗せるようにしてください。手の使い方そのものはリンパマッサージの基本の手技を図解でご覧いただけます。

セルライトがいちばん気になりやすいのが、太ももの外側と裏側です。ふくらはぎから先に流しておくと、太ももが流れやすくなりますので、下から順に進めます。片脚あたり4分ほどです。
1足首からもものつけ根まで、さすります

ひざを立てて座り、両手のひらを足首の裏側に当てます。足首からもものつけ根まで、手を交互に動かしてさすり上げます。1分を目安に、反対側も同じように行ってください。
2ふくらはぎと太ももを、もみほぐします

ひざを少し開いて座り、両手のひらを足首に当てます。タオルをしぼるように手を上下に動かしながら、ふくらはぎから太ももまで、少しずつ位置を上げていきます。硬いところほど、ゆっくり時間をかけてください。
3ふくらはぎを、軽くたたきます

ひざを立てて座り、両手のひらをくぼませて、ふくらはぎ全体を軽くたたきます。乾いた高い音ではなく、こもった音がするくらいの強さで十分です。
4太ももを、まんべんなくたたきます

立った状態で、ひざの裏からもものつけ根まで、外側も内側もまんべんなくたたきます。でこぼこが気になるところだけを集中してたたきたくなりますが、脚全体をひと続きに扱ったほうが流れます。
太ももの前側と内側では硬さの出方が違いますので、部位ごとの当て方は太ももを細くするマッサージを、ふくらはぎだけを重点的にケアしたい日はふくらはぎマッサージのやり方をあわせてご覧ください。脚全体の流れを整えたい方には、脚やせのためのマッサージもご用意しています。

お尻は、座っている時間が長いほど圧迫されて、巡りが滞りやすいところです。太ももの裏とつながっていますので、脚のあとに続けて行うと変わりやすくなります。
1ヒップラインに沿って、さすります

腰の中央にある仙骨のあたりに手のひらを当て、内側から外側へ、ヒップラインに沿って円を描くようにさすります。1分ほど続けてください。
2下から上へ、押し上げます

お尻の下から、ヒップラインに沿って上に向かって押していきます。奥の筋肉をほぐすつもりで、ゆっくり体重を乗せてください。
3お尻全体を、軽くたたきます

手のひらをくぼませ、お尻全体を軽くたたいて終わります。強くたたく必要はありません。

お腹は、脚やお尻から戻ってきた流れが集まるところです。ここが硬いままだと、下半身をいくら流しても行き止まりになってしまいます。仕上げとして行ってください。
1肋骨の下から下腹部まで、さすります

ひざを立てて仰向けになり、手のひらを肋骨の下に当てて、下腹部までゆっくりさすり下ろします。息を吐きながら行うと、力が抜けます。
2お腹全体を、つまんでもみます

両手でお腹をつまむようにして、左右交互に動かしながらもみます。場所を少しずつずらして、まんべんなく行ってください。
3お腹全体を、軽くたたきます

両手のひらをくぼませて、お腹全体を軽くたたきます。おへその下がぽかぽかしてきたら、そこで終わりにしてください。
下腹部やわき腹を重点的にケアしたい方は、お腹まわりのリンパマッサージで手順を細かくご説明しています。
これらの手順は、総院長・渡辺佳子の著書『はじめての経絡リンパマッサージ セルフケア完全版』から一部を抜粋し、加筆したものです。

1日1回、5分から10分。これを続けていただくのが、いちばん現実的です。まとめて長くやるより、短くても毎日のほうが変わりやすいと考えています。毎日行ってよいのかという点は、こちらでもお答えしています。
変化の順番は、だいたい決まっています。目安としてご覧ください。
1週目 脚の重さやだるさが、夕方でも少し軽く感じられるようになります。
2〜3週目 触ったときの硬さがやわらぎ、押しても痛みにくくなってきます。
4週目以降 表面の見た目が変わってきたと感じる方が出てきます。ここは個人差が大きいところです。
あわせて、生活のほうも少しだけ整えてください。水分をこまめにとること、体を冷やさないこと、同じ姿勢を1時間以上続けないこと。この3つは、マッサージの時間よりも長く体に効いてきます。冷えが強い方は、冷え性の方向けのケアを先に行うと、マッサージが入りやすくなります。
むくみが重なっている日は、むくみのためのセルフケアを組み合わせてください。むくみが引くだけでも、脚の見え方はずいぶん変わります。

セルライトを「潰す」という言い方をときどき見かけますが、私たちはおすすめしていません。強い力でもむと、皮膚の下で小さな内出血が起こることがあり、そのあと組織が硬くなって、かえって流れにくくなることがあるためです。青あざが残るような強さは、明らかにやりすぎです。やりすぎたときに体に起こることもご確認ください。
また、次のような日は、マッサージをお休みにしてください。
生理中に行ってよいかは、体調によります。判断の目安は生理中のリンパマッサージにまとめました。また、片脚だけが急にむくんできた、押すとくぼんだまま戻らない、痛みが続くといったときは、マッサージではなく医療機関を受診してください。

Q. セルライトは、なくなりますか。
なくなると言い切ることはできません。ただ、たまった水分や老廃物が流れ、硬さがゆるむことで、目立ちにくくなったと感じる方は多くいらっしゃいます。硬くなってからの年数が長いほど、時間はかかります。
Q. 痩せれば、自然に消えますか。
体重が落ちると脂肪は減りますが、たまった水分や老廃物、硬くなった部分はそのまま残ることがあります。細くなったのに表面のでこぼこだけ残る、というご相談は少なくありません。食事や運動と一緒に、流すケアも並べてお考えください。
Q. 痩せていてもセルライトはできますか。
できます。体重が軽くても、冷えや運動不足、長時間座る姿勢が続けば、巡りは滞ります。細い方のほうが、かえって表面に出やすいこともあります。
Q. どのくらいで変化を感じますか。
触った感じの変化は1週間から3週間、見た目の変化はそれ以降に感じる方が多いように思います。数日で判断せず、1か月続けてからご覧になってください。
Q. マッサージのあと、食事は控えたほうがよいですか。
控える必要はありませんが、水分をとっていただくことと、直後の食べ過ぎを避けることはおすすめしています。詳しくはマッサージ後の食事についてをご覧ください。

銀座ナチュラルタイムは、銀座駅から歩いて1分のところで、経絡リンパマッサージと鍼灸を30年続けてきました。総院長の渡辺佳子は経絡リンパマッサージの創始者で、著書は70冊を超えます。
国家資格を持つ施術者が、脂肪が多めなのか、水分や老廃物がたまっているのかを手で確かめたうえで、その日の体に合わせて施術いたします。お尻の奥や、太ももの裏の深いところは、ご自分の手ではどうしても届きません。自分でやってみたけれど変わらない、どこを触ればいいのか分からない。そんなときは、一度ご相談ください。ダイエットを進めている方には、スリミングのコースもご用意しています。
巡りを整え、内側からきれいに。
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事 東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。 経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。