コラム

のぼせやすい人のための体質改善ツボ押し&マッサージ

目次

生まれつき顔が火照りやすくて…

更年期に入ってきてから…

手足の冷えと比較して気になって…

意外にも、悩んでいる方が多い「のぼせ」の症状。顔面部が充血して赤くなり、熱感を覚える症状を指しています。

のぼせの原因は何?

西洋医学における「のぼせ」の原因

のぼせている女性

私たちの体には、体温を調節する機能が備わっています。体温調節の主な方法は、冷たさや熱さに応じて血管を収縮させたり、拡張させたりする方法です。

しかし炎天下での活動が続いたり、熱いお風呂に入っていた等、血管が拡張したままの状態が長く続くと、血液循環の機能が異常をきたします。これは一時的なのぼせであり、自然な体の反応で、特段の問題はありません。

一方で、周囲の温度とは無関係に発生するのぼせもあります。西洋医学では、主な原因は、

  1. 女性ホルモンのバランスの乱れ
  2. 緊張やストレスによる自律神経の乱れ
  3. 発熱とのぼせを伴う疾患

とされています。

1 女性ホルモンのバランスの乱れ

女性ホルモンのバランスの乱れとは、出産後や閉経期前後(更年期)に起こりやすく、ヒートフラッシュと呼ばれる顔面紅潮を伴います。緊張や羞恥を感じたわけでもなく、顔が赤く、熱く感じられるのが特徴です。

症状が重い場合は、更年期障害と診断されます。

2 緊張やストレスによる自律神経の乱れ

自律神経の乱れは、現代のストレス社会に数多く見られる現象です。しかしながら「ストレス」の治療は、西洋医学の領域だけでは難しい面があります。

のぼせ以外にも、頭痛・吐き気・肩こり・耳鳴りなど、現れる症状は人によって異なります。症状が重い場合、自律神経失調症と診断されます。

3 発熱とのぼせを伴う疾患

のぼせだけでなく発熱を伴う疾患は、医師による診断が不可欠です。

  • 風邪やインフルエンザなどの感染症
  • 熱中症
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 高血圧症

上記の疾患が心配な方は、早めに医師の診察を受けましょう。 

東洋医学における「のぼせ」の原因

のぼせて、顔が赤くなっている女性

東洋医学にも、有名な「のぼせ」の概念があります。

その名も「五心煩熱」…「五心」は四肢と顔面部、「煩熱」はわずらわしい熱感を指しています。

五心煩熱が引き起こされる要因は複数ありますが、現代人のライフスタイルもその一つです。

長時間のデスクワークで、私たちの体はアンバランスに使用されます。パソコンやスマートフォンを操作する手・腕・肩・首・頭は酷使される一方で、座り放しの時間は下半身をほとんど動かされずにいるのです。

すると東洋医学におけるエネルギー物質である、気・血・水は上半身にばかり溜まっていき、反対に下半身は巡りが悪くなっていきます。

このバランスの悪い状態のことを、「上実下虚(じょうじつかきょ)」と呼びます。

上実下虚とは、「上半身が過剰に緊張した(実)状態」と「下半身が力を失っている(虚)状態」を合わせた表現です。

のぼせに効果的なツボ2選 

ツボ押しのイラスト

東洋医学的には、のぼせとは血流バランスが乱れ、上半身の過度な緊張+下半身の力の減弱であるということをご紹介しました。

そのため、のぼせ対策には特に上半身と下半身それぞれの末端へのアプローチが必要です。今回はマッサージ法の前にまず、そんなのぼせ退散ツボをご紹介します!

百会(ひゃくえ)

百会のツボ位置と、取り方が書かれたイラスト

頭のてっぺんにあるツボです。

両耳を結んだ線と、眉間の真ん中を結んだ線の交わるところで、だいたい頭の中央にあります。

「百が会う」と書くこのツボは、複数の神経や血管領域、そして経絡(ツボの流れ)の交わる場所でもあります。

ひとによっては敏感な場所です。頭を前後に動かしながら、ゆっくりと押してみましょう。

中封(ちゅうほう)

中封穴のイラスト

足首の内側にあるツボです。

内くるぶしの指一本分前側の場所で、くぼんでいるところにあります。

下半身の血流を巡らせるだけでなく、ストレスや生理不順にも効果が期待できるツボでもあります。

以上の2つのツボを、これからご紹介するリンパマッサージに付け加えれば効果絶大!

実践!のぼせ解消のためのマッサージ 

のぼせ解消のセルフケアリンパマッサージを行う女性

マッサージを行うための手技については、リンパマッサージの基本手技をプロが徹底解説を参考になさってください。

足の甲と指のマッサージ

足の甲と指のマッサージ

まずは、血行が悪くなりがちな末端部から流していきます。
足の甲の骨と骨の間には、重要なツボもたくさんあります。足の甲を親指の腹で撫でさするように、丁寧にマッサージしていきます。

足の指は一本ずつ、根元から握ってマッサージしましょう。
また、血圧が高めの方は足の指からマッサージするのがおすすめです。

足の裏と指のマッサージ

足裏と指のマッサージの図

次に裏側から、足と指をマッサージしていきます。
足裏には所謂「足つぼ」と呼ばれる、内臓への反射区が多数存在します。

体幹部前面のマッサージ

体の前面の経絡を流す

鎖骨の高さからお臍の下まで、手のひらを使って体幹の中央部を撫で下ろしていきます。
中央のライン→少しずらして左右のライン2線と厚くさすっていくのもおすすめです。

頭全体のツボ刺激

頭のツボ(百会)を押す

指先を使って満遍なく頭を叩くことで、頭皮を刺激していきます。
叩くといっても、痛みを感じる刺激はNG。
心地の良いリズムで、小気味よく叩いていきましょう。

ワンポイント:ツボ「百会」は精神的ストレスにも効果的!

今回のコラムで紹介した内容は、渡辺佳子の著書「経絡リンパマッサージ からだリセットBOOK」から一部抜粋しております。より詳しい内容は、書籍をご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?のぼせの症状は、最初は軽微で見過ごす事も多い症状です。

つらく感じるぐらい症状が強くなってから、あわてて対処しようとしても、なかなかよくはなりません。

あれ?ちょっとのぼせを感じるな?と、思うぐらいの時から、丁寧にケアをすることが大切です。

また、顔ののぼせと手足の冷えを併発されている方も多く見られます。手足の冷えもお悩みの方は、東洋医学からみた冷え改善法と経絡リンパマッサージの記事も合わせてご覧ください。

もしも、ほんのわずかな力でも撫でさすって痛い場合や、本格的な経絡リンパマッサージを体験してみたい場合には、当院の専門カウンセラーにお気軽にご相談ください。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。