首こりの原因はなに?

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首こりの原因はなに?

首こりが、首や肩だけでなく、全身のむくみやこりに悪影響を与えてしまうことは、以前のコラム首こりとむくみの関係にて説明致しました。首こりの解消は、あらゆる全身のお悩みを改善する第一歩と言えるでしょう。

そこで今回は、首こり解消にまた一歩近づくため、首こりの原因をご紹介していきます!
どんどん首こりの知識を身につけ、ご自分のお体を正しく知ることで、理想のお体に近づいていきましょう!

首こりは僧帽筋のコリ

僧帽筋のイラスト図

首こりの原因となる筋肉は、主に2つあります。

そのうち1つが、「僧帽筋」と呼ばれる、首・肩・背中にかけて広がる大きな筋肉です。

「キリスト教の僧侶の帽子の形をした筋肉」であることから、このように面白い名称が付けられました。

首の筋肉の中でも最も表層に位置するので、比較的ケアがしやすく、ご自身でも触りやすい筋肉でもあります。

しかし、この僧帽筋がこると、首の付け根や肩が張り、酷くなると背中にも痛みを感じます。

首と頭の境界線から始まる筋肉なので、頭痛とも関連しています。

僧帽筋が主に使用されるのは、デスクワーク・家事・育児・筆記学習などといった、体の前面で行う動作の維持です。こういった動作を長時間続けてしまうと、僧帽筋が過度に緊張してしまい、作業が終わった頃には首肩がガチガチに固まっている…そんな経験をされた方も、少なくないのではないでしょうか?

僧帽筋のセルフケアには、首こりを改善する首こりストレッチや、首こりに効くツボ押しなどを取り入れてみましょう。

首こりは胸鎖乳突筋のコリ

首の筋肉図ー胸鎖乳突筋

首こりの原因となる主な筋肉2つ目は、首の側面を走行する「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と呼ばれる筋肉です。

耳の後ろにある「乳様突起」という頭蓋骨の一部から、途中で二つに別れ、胸骨と鎖骨にそれぞれ付着することから、このような名称が付けられています。

首の側面や前面に張りやこりを感じている方は、この胸鎖乳突筋がこり固まっている可能性が高いです。

そして胸鎖乳突筋のこりは、現代人の中で急激に増加しています。

その理由は、胸鎖乳突筋が頭を動かす筋肉であるためです。特に、やや俯きがちの姿勢を長時間維持する行為…覚えがある姿勢ではありませんか?

デスクワークやスマートフォンの長時間に渡る継続使用により、この胸鎖乳突筋はガチガチに硬くなってしまうのです。

胸鎖乳突筋が硬くなることによる問題は、身体面ばかりではありません。

首というのは、その狭い内部に重要な神経や血管・リンパ管を無数に張り巡らせています。ゆえに急所と呼ばれるわけですが、中でも胸鎖乳突筋は、自律神経と深い関係性を持ちます。

そのため胸鎖乳突筋がこっている場合、自律神経の乱れを抱えていたり、メンタルの不安定さ、不眠、集中力の低下をお悩みに持っていることが多いのです。

また、首の内部は空気の通り道もありますから、喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方は、より頑固なこりになっている可能性が高いです。逆に考えれば、首こりを解消することで、呼吸を楽にすることができます!

精神的な疲労で首こりになる場合も!

昨今急増している、首の側面のこりが精神面にも悪影響を及ぼすことは首こりは胸鎖乳突筋のコリでお話しました。

そして反対に、精神的な疲労が首こりの原因となる場合もあるのです!

首の側面のこりは、「眠れない」「集中力がなくなった」「疲れやすくなった」など、新たなメンタルの疲労を引き起こしてしまいます。

すると頭と体はズンと重くなり、気分が落ち込みます。

気分が下向きになると、ひとは自然と俯きがちになるので、さらに首の側面がこっていきます。

より一層硬くなった首こりが、また新たな精神的疲労を引き起こして……

こういった負のスパイラルに陥ってしまうと、首こりもメンタルも悪化の一途を辿ります。

どこかで根本の原因である首こりを改善し、この負の連鎖を断ち切る必要があるのです!

首こりのケアは治療のプロにご相談を!

近年、首こりにも変化が訪れました。

かつては、僧帽筋の緊張による首こり、すなわち首の後ろ側がこっている方が多かったのです。

現在は、デスクワークの増加とスマートフォンの登場、それら機器の長時間使用が日常生活に組み込まれたことにより、首の側面にある胸鎖乳突筋のこりを抱える方が増えていきました。

しかしながら、首の側面のケアはプロでもほぐすのが難しい部位。

「マッサージに行ったけど、すぐにこりが元に戻ってしまった」、「マッサージに行ったけど、余計に痛みが増えてしまった」という経験をされた方も多いでしょう。

首こりの解消は、セルフケアだけでは、なかなかできないのも事実です。

当院は銀座で二十年以上、首こりの治療に携わってまいりました。
ひどすぎる首こりは、しっかりとした見立てと、計画的なケアをしないと、なかなか解消できません。
お一人で悩まず、まずは首こりの治療のプロにご相談ください。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。