リンパマッサージで、肩こりや、首こりを改善するセルフケアの方法

目次

肩がこるからといって、肩ばかり押していませんか?

肩こりがひどく、肩ばかり押している女性

肩こりがひどいと思っている方の多くは、実は首こりから波及した肩こりである可能性が高いです。
そして首こりの原因として多いのは、過度のストレスや慢性的なハードワークからくる、自律神経のバランスの乱れです。

肩こりつらいからといって、肩だけを押したり、揉んだりしても、全然治った気がしないのは、原因の元にアプローチできていないからです。

首こり・肩こりには、首、腕、鎖骨周り、そして、全身のまんべんないケアが必要不可欠です。

今回ご紹介するリンパマッサージでセルフケアを行うことで、全身のリンパの流れが整えられ、自律神経のバランスが整っていきます。毎日、少しずつ、継続して行いましょう。

あなたは「肩こり」?それとも「首こり」?

首こりを気にする女性

そもそも、「肩こり」と「首こり」の違いは何でしょうか?もちろん、名称の通り、つらく感じる部位が肩か首かで異なるのも違いの一つです。
しかし先に述べたように、自分では「肩こりがひどい」と感じていても、実際には「首こりがひどい」方も大勢いらっしゃいます。
そこでまずは、首こりの特徴についてご紹介していきます。

最大の特徴は、肩こりに比べて、首こりによる悪影響を全身まで及ぼしてしまう点です。

具体的には、

  • 偏頭痛
  • 眼精疲労
  • 全身のむくみ
  • イライラや不安感
  • 顔色や肌ツヤの悪化
  • 代謝が低下し痩せにくくなる

などの症状が、首こりが原因で現れてしまいます。

その原因は、首は人体にとってどのような役割をもつ部位なのか、という事柄を理解すると明らかになります。

首は顔と体の連絡通路で、リンパの終着点

首の解剖図

首は人体の中でも最大の急所であり、とても大切な部位です。それは、体内の機能にとっても同様です。
特に人体の循環を考えた際には、首がどれほど重要な部位なのか再確認することができます。

顔や頭部へ向かう血液は、必ず首を通って流れていきます。「こり」とは血流が低下したことによる疲労感のことですから、首での血流が阻害されてしまうと、顔や頭部での循環力が低下し、頭痛や眼精疲労、顔色の悪化につながります。

また、血管と同じように、私たちの体にはリンパ管という管が張り巡らされています。

このリンパ管は全身の不要な水分や老廃物を回収し、尿として排出を促す働きを持ちます。リンパとも呼ばれるこの働きが低下すると、すなわち代謝機能の低下へと繋がり、むくみやすくなったり体温が低下します。

そして最終的には、全身のリンパ管は、首の根元にある太いリンパ管に合流します。その後、静脈内に血液として戻り、腎臓で濾過され、尿とし排泄…という流れを辿るのですが、リンパ管のゴールである首がこり固まっていると、この一連の流れが滞り、リンパの循環機能そのものが低下してしまう恐れがあります。

肩こりだけでなく、首こりのケアもできるセルフリンパマッサージのやり方をご紹介いたします。

肩こり・首こりのリンパマッサージ (各1分)

1.わきの下をおし、腕をさするリンパマッサージ

1. わきの下に4本の指をあて、下からつかむようにゆっくり息を吐きながら5秒かけておす。
2. 次に、腕の外側を手首からわきの下まで手のひらでさすりあげる。(左右各1分間)

肩こり、首こりのリンパマッサージのやり方

わきの下には腋窩リンパ節と呼ばれるリンパ節があります。
まずはリンパ節を刺激してから、腕のリンパマッサージをするのが効果的です。
わきの下は痛みを感じやすいところでもあります。
痛みを感じない程度に行いましょう。また少しの力でも痛みを感じる場合は、病院で精査を受けた方がよい可能性もあります。
毎日のセルフチェックとしても、役立ててください。

2.鎖骨の下をさするリンパマッサージ

鎖骨の下を胸の真ん中からわきの下にむかってさすり、やさしくリンパを流す。(左右各1分間)

脇の下に向けて、リンパマッサージ

腋窩リンパ節へむけて、流し込むようにさすります。
デコルテの部分は、目につくポイントです。
鎖骨がしっかりと浮き出て見えることが、むくみのない、流れの良い身体であることの証明です。
鎖骨が見えているか、どうか、一つの目安にします。
ただ見えていないからといって、リンパマッサージをやり過ぎるのは禁物です。

3.鎖骨のくぼみをさするリンパマッサージ

鎖骨の上のくぼみを肩先から中央にむかって手のひらでやさしくさする。(左右各1分間)

鎖骨の上のくぼみをリンパマッサージする

鎖骨のくぼみがしっかりとあればあるほど、鎖骨のラインはきれいに見えます。
鎖骨の上のくぼみは、押すと痛みを感じる場所でもあります。
ゆっくりとやさしくリンパマッサージをするようにしましょう。また皮膚が摩擦で、赤くなりやすい場所でもあります。赤くなってきたら、少し間をおくようにしましょう。

4.首のリンパを流すリンパマッサージ

両手を交互に使い、耳の下あたりから、鎖骨の中央と肩先にむかってリンパを流す。(左右各1分間)

首のリンパマッサージ

首の側面は、首こりの方はパンパンに張っていて、リンパマッサージしにくいかもしれませんが、やりつづけることによって徐々に変わってきます。
耳の下には耳下腺リンパ節があり、この滞りをなくすと、フェイスラインがすっきりとして、小顔になる効果も期待できます。

[参考著書]免疫リンパマッサージダイエット

効果が出にくい場合は、カウンセラーにご相談ください。ここで紹介した方法は、渡辺佳子の著書「免疫リンパマッサージダイエット」から一部抜粋して紹介しております。より詳しい内容は書籍をご覧ください。

まとめ

現代人は、肩の筋肉だけがこるような体の使い方はしなくなりました。パソコンや、スマホの普及が最たる原因ですが、肩こりという症状がでても、原因は首や、頭、目の使いすぎだったりします。
体の声を聞きながら、丁寧にセルフケアを行ってみてください。

どうしても効果が感じられない方や、凝りすぎていて、自分ではどうすることもできないと感じる方は、専門家である我々にご相談ください。

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この記事を監修した人
渡辺 佳子 (わたなべ けいこ)

(社)経絡リンパマッサージ協会 代表理事
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長
現在は東京医療専門学校教員養成科マッサージ臨床学の非常勤講師を務める。

経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。