リンパマッサージが気持ちいいと感じる理由|オキシトシンとセロトニンの仕組みを解説
「マッサージを受けていたら、途中で眠ってしまいました」——施術後に、そんな感想をいただくことがあります。
一方で、サロンによっては「痛かった」という声も聞かれ、同じ「リンパマッサージ」という言葉でも、体験は人によって大きく変わります。
この記事では、リンパマッサージがなぜ心地よく感じられるのか、その仕組みをオキシトシンとセロトニンという二つのホルモンから紐解きます。
あわせて、心地よさを左右するタッチの条件や、痛みを感じやすい方との違いもご紹介します。
リンパマッサージの仕組みや期待できる効果、症状別のやり方まで幅広く知りたい方は、まずこちらの総論コラムをご覧ください。
本記事では、その中でも「なぜ気持ちよく感じるのか」という感覚の理由に絞って詳しくお伝えします。
→ リンパマッサージとは?効果を最大限に引き出すポイントと症状別にやり方を解説!
本来リンパマッサージは、痛みを伴うものではなく、心地よさやリラックス感につながるケアです。
皮膚にやさしい刺激が加わると脳が反応し、「オキシトシン」と「セロトニン」という二つのホルモンが分泌されることが、これまでの研究で指摘されています。
オキシトシンは、緊張をゆるめ、孤独感や不安といったストレスをやわらげる働きを持つホルモンです。人の肌にやさしく触れられることで、分泌が促されるといわれています。
セロトニンは、心身をリラックスさせ、安心感や満たされた気持ちをもたらすホルモンです。「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。
リンパマッサージによってこれらのホルモンが全身に運ばれることで、心地よさや癒し、安心感を感じやすくなると考えられています。
同じマッサージでも、触れ方によって心地よさは大きく変わります。特に次の3つが、心地よさを左右するポイントです。
POINT 1
やさしく、なでるように
強い圧でこするより、手のひら全体でやさしくなでるようなタッチのほうが、心地よさを感じやすくなります。
POINT 2
一定のリズムで
同じリズムで繰り返すと副交感神経が優位になりやすく、心と体がゆるんでいきます。リズムがバラバラになると、かえって不快に感じやすくなります。
POINT 3
心臓に向かって、ゆっくりと
老廃物や余分な水分がスムーズに流れていくと、むくみが取れて体が軽くなる感覚を味わえます。これも「気持ちいい」と感じる要因のひとつです。
より具体的な手の使い方や部位別のやり方、効果を引き出すためのポイントの全体像は、こちらのコラムでまとめて解説しています。
→ リンパマッサージとは?効果を最大限に引き出すポイントと症状別にやり方を解説!
本来心地よいはずのリンパマッサージですが、痛みを感じる方もいらっしゃいます。
体感ではありますが、疲労がたまっていたり、そもそも人に体を触れられること自体に慣れていなかったりすると、同じ強さの刺激でも痛みとして感じやすくなる傾向があります。
特に、慢性的な首こりを抱えている方は、「半健康症候群」の状態にある可能性があります。
半健康症候群とは、東洋医学の「未病」と西洋医学の「病気」の中間にある、病気ではないけれどつらい状態のこと。自覚しにくく、本人も気づかないまま過ごしていることが少なくありません。
自分の首こりの状態を判断するのは難しいもの。LINEで簡単にできるチェックテストをご用意していますので、気になる方は下のバナーからお試しください。
「毎回痛くて仕方がない」というほど強い痛みが続く場合は、施術者の技術や力加減、サロン選びが関係していることもあります。詳しい原因と対策は、こちらのコラムでまとめています。
現場の声
体感ではありますが、施術中に眠ってしまわれる方は、決して珍しくありません。むしろ、緊張がゆるんでいる証拠だと捉えています。
初めて来院される方の多くは、最初は少し体に力が入っています。
手のひら全体を密着させ、心臓に向かって一定のリズムでゆっくりと流していくうちに、少しずつ呼吸が深くなり、肩の力が抜けていくのがわかります。
「痛くないのに、しっかり流れている感じがする」という感想を、経絡リンパマッサージを受けた方からよくいただきます。
力任せに押すのではなく、圧のかけ方とリズムを体調に合わせて調整すること。
それが、心地よさと巡りの両方を引き出す鍵だと、長年の臨床の中で感じています。
Q. 気持ちよさを感じないと、効果が出ていないということですか?
A. 心地よさの感じ方には個人差があります。感じにくいからといって、必ずしも効果が出ていないとは限りません。まずは無理のない強さで、続けやすい方法を選ぶことをおすすめします。
Q. 「痛気持ちいい」くらいの強さは受けても大丈夫ですか?
A. 目安として問題ないと考えられていますが、我慢が必要なほどの痛みは避けたほうがよいとされています。強い痛みが続く場合の原因と対策は、こちらのコラムで詳しく解説しています。
Q. セルフケアでも、同じような心地よさは得られますか?
A. 手のひら全体で優しく、一定のリズムで行うことを意識すると、セルフケアでも心地よさを感じやすくなります。詳しいやり方はこちらのコラムでご紹介しています。
リンパマッサージの心地よさは、オキシトシンやセロトニンといったホルモンの働きと、やさしいタッチ・一定のリズムという条件が重なって生まれるものです。
痛みを感じる場合は、体調や施術者との相性など、いくつかの要因が関わっている可能性があります。
銀座ナチュラルタイムは、銀座で30年の歴史を持つ経絡リンパマッサージの専門院です。
国家資格を持つ施術者が、お一人おひとりの体調や体質に合わせて圧の加減を調整しながら、心地よさと巡りの両方を大切に施術しています。
リンパマッサージの仕組みや効果、症状別のやり方について、あらためて全体像を確認したい方はこちらのコラムもあわせてご覧ください。
銀座ナチュラルタイムグループ 総院長 一般社団法人 経絡リンパマッサージ協会 代表理事 東京医療専門学校 教員養成科 オイルマッサージ臨床学の非常勤講師を長年務める。 経絡リンパマッサージの第一人者として、海外書籍を含め70冊以上、雑誌などの監修誌は1000誌を超える実績を持つ。TV、雑誌、企業の美容健康関連商品などで多くの監修を手がける。女性のための健康と美のセルフケアの普及、鍼灸マッサージ師の臨床教育などにも力を入れている。また、自らの臨床経験を生かし、健康や医療、予防医学の大切さをライフワークとして伝え続けている。さらに、身近な美容やダイエット、食事や生活を通じて、ベビーやママ、女性たちの幸せな毎日を応援している。